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NEX-5にコンタックスのツァイスレンズを<レンズ選び編>

<導入編>そして<マウントアダプター編>と進んできた「NEX-5にツァイスレンズを」シリーズ。ヤシカ/コンタックスマウントのマウントアダプターを用意できた、もしくは用意できそう、用意できるんじゃないかな、まちょっと覚悟しておけという方は、いよいよ<レンズ選び編>となります。

といっても、あとは気に入ったレンズやすでに所有しているレンズを試せばOK! という話で終わってしまうわけですが、「そもそもどんなレンズがあるのだ」、「早くどんなレンズがあるのか教えるのだ」とバカボンのパパみたいになってしまった私自身のために、昔の純正カタログを見つけてきました。

CONTAX レンズカタログ93年版<PDF形式>
Contaxcatalog01

残念、PDF! しかもスキャンしただけ!


京セラはとにかく急いで撤退したかったのか、といぶかしんでしまうほど「とりあえずココにスキャンして置いときましたんで!」という感じですが、でも何もないよりも全然イイ! むしろ良い仕事をした! いいぞ京都セラミック! 撤退しなかったらもっと良かったんだけどな! そして、「PDFファイルをブラウザで開くくらいなら見ないほうがマシ」というマッシブな同士のために、93年版レンズカタログの記載内容を抜粋してみました。

レンズ名称 カタログ記載内容 主なスペック 当時の標準価格
ディスタゴン T* 15mm F3.5(AE) 最新の光学理論にもとづいて設計された大口径超広角レンズ。フロート方式の採用、ディストーションを抑え、遠近感・空気感的イメージの表現で全く新しい撮影領域を開くプロ指向レンズです。 構成/12群13枚、画角/110度、撮影範囲/0.16m~∞、重量875グラム 700,000円(AE)
F・ディスタゴン T*〈フィッシュアイ〉 16mm F2.8(AE) ディストーションを活用した180°の超広角レンズです。開放絞りでも安定した画像が得られる大口径魚眼レンズ。30cmまでの近接撮影ができるとともに遠近感をフルに活用した作画も楽しめます。 構成/7群8枚、画角/180度、撮影範囲/0.3m~∞、重量460グラム 475,000円(AE)
ディスタゴン T* 18mm F4(MM) レンズ本体のバランスを重視した使いやすいコンパクトな超広角レンズ。フロート方式の採用で至近距離でも周辺部の画質低下がなく、コントラストのある素晴らしい画像が得られます。 構成/9群10枚、画角/100度、撮影範囲/0.3m~∞、重量350グラム 124,000円(MM)
ディスタゴン T* 21mm F2.8(MM) 超広角レンズでありながらディストーションが補正されたレンズです。絞り開放時から高いコントラスト再現性を示し、フローティング方式により遠距離から近接まで安定した高描写力を実現。 構成/13群15枚、画角/92度12、撮影範囲/0.22m~∞、重量515グラム 198,000円(MM)
ディスタゴン T* 25mm F2.8(MM) 中心部のコントラスト、解像力が開放絞り時で非常に良く、被写体の主題を決めるとそのポイントがしっかりした画で形成されるため、玄人好みのする味わいのあるレンズとなっています。 構成/7群8枚、画角/80度、撮影範囲/0.25m~∞、重量360グラム 85,000円(MM)
ディスタゴン T* 28mm F2 カタログ非記載 - -
ディスタゴン T* 28mm F2.8(MM) フランジ面から先端までの全長が50mmと短く、重量も280gと軽量コンパクトです。中心部のコントラストが、開放絞りから高く、コストパフォーマンスでも大変有利なレンズです。 構成/7群7枚、画角/74度、撮影範囲/0.25m~∞、重量280グラム 57,000円(MM)
ディスタゴン T* 35mm F1.4(MM) フロート方式により、周辺部の画質を低下させずに前玉の先端からわずか18cmまで被写体に接近撮影が可能。非球面レンズを有効に使うことで、F1.4時でも非常に優れた画質を形成します。 構成/8群9枚、画角/62度30、撮影範囲/0.3m~∞、重量600グラム 168,000円(MM)
ディスタゴン T* 35mm F2.8(MM) 大口径比の利点よりも“優れた画質で使い易く”、“お求め易い”という利点にポイントをおいて設計したレンズ。絞り開放でも優れた画質が得られ、一般撮影領域における万能レンズといえます。 構成/6群6枚、画角/62度、撮影範囲/0.4m~∞、重量245グラム 46,000円(MM)
PC・ディスタゴン T*〈シフト〉 35mm F2.8 画像のパースペクティブ修正が行なえるレンズで、レンズを光軸に平行移動できる機構を備えています。大きいイメージサークルを持ち、近接でもフロート方式により、良像が得られます。 構成/9群9枚、画角/63度(イメージサークル83度)、撮影範囲/0.3m~∞、重量740グラム 390,000円
プラナー T* 50mm F1.4(MM) カール・ツァイス交換レンズグループを代表する高性能レンズ。光学ガラスの進歩とカール・ツァイスの最新の設計理論から生まれた優れた描写力は標準レンズの帝王とも言うべき逸品です。 構成/6群7枚、画角/45度、撮影範囲/0.45m~∞、重量275グラム 44,000円(MM)
プラナー T* 50mm F1.7(AE)(MM) プラナー T* 50mm F1.4の性能を受け継ぎつつ、小型化とお求め易い価格を要点に設計されていますが、このクラスで6群7枚はプラナーだけ。世界最高を歩むカール・ツァイスの姿勢です。 構成/6群7枚、画角/45度、撮影範囲/0.6m~∞、重量190グラム 29,000円(AE)(MM)
プラナー T* 55mm F1.2(AE)(MM) カタログ非記載 - -
プラナー T* 85mm F1.4(MM) ポートレート、舞台撮影、屋外・屋内・夕暮れ・夜間照明下のスポーツ撮影などに最適。F1.4の明るさを誇り、開放でも美しい描写力は最高。プロカメラマン絶賛の傑作レンズです。 構成/5群6枚、画角/28度30、撮影範囲/1m~∞、重量595グラム 109,000円(MM)
プラナーT* 100mm F2(MM) 開放から最小絞りまで均一な描写力を持ち、コントラストは画面中心部と周辺部に殆ど差のない完璧な光学設計。ポートレートはもとより、風景描写に威力を発揮する最高級レンズです。 構成/5群6枚、画角/24度30、撮影範囲/1m~∞、重量670グラム 178,000円(MM)
マクロ・プラナー T*〈マクロ〉 60mm F2.8(AE) この1本で無限遠から等倍までの広い撮影範囲で倍率を連続的に変えられる便利なマクロレンズ。抜群のコントラスト再現性を示し、接写の面白さを十分に味わわせてくれます。 構成/4群6枚、画角/39度、撮影範囲/0.24m~∞、重量570グラム 128,000円(AE)
マクロ・プラナー T*〈マクロ〉 60mm F2.8C(MM) 抜群の描写力を誇る60ミリF2.8の光学系はそのままに、携帯性と操作性を重視したコンパクトタイプです。無限遠から1/2倍までの幅広い範囲の撮影が可能なレンズです。 構成/4群6枚、画角/39度、撮影範囲/0.27m(M1:2)~∞、重量260グラム 108,000円(MM)
マクロ・プラナー T*〈マクロ〉 100mm F2.8(AE) 近距離撮影を主目的として開発された、高性能な望遠マクロレンズです。被写体との距離をとりながら等倍までの接写が可能。接写リングを付けずに即応できる機動性が魅力。 構成/7群7枚、画角/24度、撮影範囲/0.41m(M1:1)~∞、重量740グラム 198,000円(AE)
テッサー T* 45mm F2.8(MM) 優れた描写力に加え、カメラ装着時にレンズ突出部が18ミリというコンパクトさが魅力です。シャッター速度優先AE及びプログラムAEに対応可能なMM化を実現しました。 構成/3群4枚、画角/50度、撮影範囲/0.6m~∞、重量90グラム 37,000円(MM)
ゾナー T* 85mm F2.8(MM) カタログ非記載 - -
ゾナー T* 135mm F2.8(MM) 光学設計におけるカール・ツァイス多年の経験と最新のコンピュータ技術をフルに活用して開発されました。絞り開放でも優れた画質を示し、プロカメラマンからも高い評価を受けています。 構成/4群5枚、画角/18度30、撮影範囲/1.6m~∞、重量585グラム 56,000円(MM)
ゾナー T* 180mm F2.8(MM) “オリンピアゾナー”がフロート方式を採用、完成度を高めて甦りました。F2.8大口径と至近撮影1.4mの性能は、報道やスポーツ撮影はもとより、バックのボケ味を生かしたポートレートにも最適。 構成/5群6枚、画角/14度、撮影範囲/1.4m~∞、重量815グラム 154,000円(MM)
アポ・ゾナー T* 200mm F2(MM) 色収差除去のため超低分散ガラスを使用した新構成のレンズです。アポゾナーはカール・ツァイス150年の技術の粋を集めて設計され、見事なコントラスト再現性と色再現性を誇っています。 構成/9群11枚(専用フィルター含む)、画角/12度16、撮影範囲/1.8m~∞、重量2,600グラム 980,000円(AE)
テレ・テッサー T* 300mm F4(MM) 色収差をはじめ、諸収差の補正により、絞り開放から格段に高い描写力を発揮。フォーカスリングを絞ったスリムなデザインは操作性にも優れ、まさに理想的な望遠レンズといえます。 構成/5群5枚、画角/8度15、撮影範囲/3.5m~∞、重量1,200グラム 195,000円(MM)
テレ・アポテッサー T* 300mm F2.8(AE) カール・ツァイス独自の設計と、新開発の低分散特殊ガラスの使用により、素晴らしい描写力を発揮。開放時の優れた画質はほぼ完璧に収差が補正されています。 構成/7群8枚(専用フィルター含む)、画角/8度10、撮影範囲/3.5m~∞、重量2,730グラム 2,000,000円(AE)
バリオ・ゾナー T* 28~70mm F4(MM) カタログ非記載 - -
バリオ・ゾナー T* 28~85mm F3.3~F4(MM) どの焦点距離においても、コントラスト及び、カラーの再現性に優れ、性能を最大限に発揮できる設計になっています。様々な撮影領域に対応できる高倍率の常用ズームレンズです。 構成/13群16枚、画角/75度-29度、撮影範囲/0.6m~∞、重量715グラム 154,000円(MM)
バリオ・ゾナー T* 35~70mm F3.4(MM) どの焦点距離でも単焦点レンズに劣らない高画質が得られます。最短撮影距離25cmまでのマクロ撮影が簡単にできるワンタッチ方式。F3.4とこのクラスでは比較的明るいコンパクトズーム。 構成/10群10枚、画角/64度-34度、撮影範囲/0.7m~∞(マクロ時0.25m M1:2.5)、重量475グラム 110,000円(MM)
バリオ・ゾナー T* 35~135mm F3.3~4.5(MM) 使用頻度の多い35ミリから135ミリまでのどの焦点距離においても安定した画質が得られる標準ズームレンズです。マクロ機構を内蔵しており広いジャンルに対応できる万能レンズです。 構成/15群16枚、画角/64度-18度、撮影範囲/1.3m~∞(マクロ時0.25m M1:4)、重量860グラム 240,000円(MM)
バリオ・ゾナー T* 80~200mm F4(MM) 望遠で使用頻度の高い焦点距離をカバー。どの焦点距離でも忠実なコントラスト、優れたカラーバランスの高描写力。最短撮影距離が1mと短く、200mm域では倍率1:3.3のマクロ撮影も可能。 構成/10群13枚、画角/30度30-12度10、撮影範囲/1m~∞、重量680グラム 128,000円(MM)
バリオ・ゾナー T* 100~300mm F4(MM) カタログ非記載 - -
ミロター T* 500mm F8 2枚の反射鏡とレンズ系を組み合わせた反射屈折光学系のレンズ。裏面反射鏡、補正光学系と明るさF8という組み合わせは、軽量かつコンパクトながら素晴らしい結像性能を発揮。動物写真、風景写真、スポーツ写真などに適しています。 構成/4群6枚(ミラーレンズ)、画角4.5度、撮影範囲/3.5m~∞、重量795グラム 280,000円
ミロター500mm F4.5 現在市販されている超望遠ミラーレンズの中で最高級の明るさを誇るレンズです。あらゆる撮影条件で優れた画質が得られます。3.5mまで近寄れ、報道・動物撮影などに最適。 構成/5群5枚(ミラーレンズ)、画角/5度、撮影範囲/3.5m~∞、重量4500グラム 2,310,000円
ムター T* I2x(AE) レンズとボディの間に装着して、使用レンズの焦点距離を2倍に変換するテレコンバータです。AE連動機構で、絞り優先AE、TLAストロボによるTTL自動調光にも連動。 構成/5群6枚、倍率/2倍、露出倍数/4倍、重量240グラム 55,000円(AE)
ムター T* II2x(AE) カール・ツァイスが特に望遠系レンズ専用として設計した画質優先の高性能テレコンバータ(2倍)です。適応レンズは限定されますが、最新の光学技術により抜群の威力を発揮します。 構成/4群7枚、倍率/2倍、露出倍数/4倍、重量300グラム 73,000円(AE)

<上の表の注釈>

※ MM:マルチモード対応タイプ AE:絞り優先AE、マニュアルモード対応タイプ ※ カタログ記載の商品は、全て生産が完了しております。また、カタログは印刷時の情報ですので、仕様変更しているものがございます。なお、価格・消費税の有無・消費税額等も販売当時のものです。予めご了承ください。


まず基本情報として一応書いておきますと、ヤシカ/コンタックスマウントは35ミリフィルム規格なので、NEXにコンタックスのレンズを装着した場合、焦点距離はレンズ表記の焦点距離の1.5倍となります。「ディスタゴン 28mm F2.8」だったら、”28mm×1.5=実際の焦点距離42mm”という計算です。なお、マイクロフォーサーズのカメラに上のコンタックスのレンズを装着した場合は、実際の焦点距離はレンズ表記焦点距離の2倍になります。キャーすごいわ! ミロターの500mm F4.5が1000mm相当になっちゃうなんて! レンズの重さだけで4.5kgだけども。

また、NEXが搭載しているAPS-CサイズのCMOSイメージセンサーは35ミリフィルムよりも小さいので、歪曲や像の流れ、光量の低下などが生じやすいレンズ周辺部は使用せずにレンズの中心部に近い部分のみを使用することになります。上の表で、「ディスタゴン 25mm F2.8」などは「中心部のコントラスト、解像力が開放絞り時で非常に良く、」と書かれていますが、NEXで使う場合は、その高性能な中心部のみを使える、ということになります。もちろん周辺部の性能低下も含めてレンズの味わいのひとつだ、ということも言えるので、そこは好き好きです。ただ、NEXで35ミリフィルム用レンズを使うとそういう効果がある、ということは覚えておいても損はないんじゃないですかねー。

何はなくとも“標準レンズの帝王”は持っておきたい

上のカタログ記載内容を見ていておもしろいのは、「ディスタゴン 28mm F2.8」や「35mm F2.8」は、コストパフォーマンスが高い、ということを売り文句のひとつとして押し出していること。「お求めやすい価格」を売りにしたその2本が、性能面でも高い評価を得ているのはちょっといい話です。あと、「プラナー 50mm F1.4」は、PDFのカタログでは、似たような焦点距離でグループ分けされている中で、ひとつだけ離れたところに記載されています。「プラナー 50mm F1.4」がいかに特別な存在か、ということが垣間見れてこれまた興味深い。レンズ選びで迷ったら、まず“標準レンズの帝王”こと「プラナー 50mm F1.4」を選ぶのが良いかもしれません。

さて、コンタックスのカール・ツァイスレンズのラインアップを大体網羅できたところで(コンタックスの'93年時のツァイスレンズラインアップを網羅しただけであって、コンタックスのカール・ツァイスレンズが網羅できたわけではないのでご注意。中古カメラ屋さんには上には含まれていないプラナーの60周年モデルとかも出回ります。より細かくはWikipediaをご参照)、欲しいレンズも固まってきたでしょうか。そうなったら、いよいよレンズを入手しないといけません。

本当は中古カメラ屋さんのことなんかを書きたくて、今回はそれが本題になる予定だったんですが、上の表を起こし終わったところで心が折れました。レンズ選びについてもう少し踏み込んだ話は次のNEX-5にコンタックスのツァイスレンズを<レンズ選び編 その2>に書き足しました。

なお、上の表に書かれているのはヤシカ/コンタックスマウントのレンズで、「コンタックスGシリーズ」のレンズは含まれていません。マウントアダプターも、ヤシカ/コンタックスとコンタックスGでは異なります。Gシリーズについては<コンタックスGシリーズ編>で取り上げています。

(2011.04.04)

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