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ULTRON 40mm F2 SLII Aspherical(2) マウントアダプターを使うと……

Ultron40_1

今回はフォクトレンダーの「ULTRON 40mm F2 SLII Aspherical」ニコン用の2回目です。

このレンズの特長である“薄さ”は、マウントアダプターを介することで一体どうなるのでしょうか? すでに答えが出ているような気もしますが、それがよくわかる画像は↓に。


Ultron40mmf2_3

左の写真が

NEX-5

ニコンFマウントアダプター

ULTRON 40mm F2

です。マウントアダプターを間に挟むことによって、パンケーキレンズの良さである薄さ・小ささが見事にスポイルされていますね!

このマウントアダプターの厚みがもう少し短ければ、、、ということを考え出すと、MマウントレンズやコンタックスのGレンズが脳内をちらちらとよぎり始めるわけです。しかし特にMマウントレンズは自分の中で禁忌としている(なぜならば確実に散財するから)ため、頭から追い払うようにしている毎日です。ライカのラの字も思い浮かべません。

また上の装着写真で見たときに、フォーカスリングは一番前、フードのすぐ手前にあるんですが、リング自体の感触はすこぶる良いものの、これだけ長くなると「もう少しフォーカスリングの幅が広ければなあ」等と思ったりもします。

わりと文句ばっかり書いていますが、それでもこのレンズを手放せないのは、35ミリ換算で60mm相当という街歩きに絶妙な焦点距離と、オールラウンドで期待以上の写りを見せること、そして上の写真でわかるとおり装着時の珍妙なスタイル。ええ、実はこのカッコ悪い姿が結構気に入っています。

Ultron40mmf2_4

SONY NEX-5、ULTRON 40mm F2 SLII Aspherical (F Mount adapter)

ところでオールドレンズに比べると眩しいくらいの写りと前回書きましたが、一応補足しておくと、オールドレンズの中にもギョッとするほど良い写りをするレンズはたくさんあります。ただオールドレンズは何かしらクセがあることが多く、このクセがレンズの味とも言われるものですが、ある局面では平凡だけど条件が揃うと特大ホームランをかっとばす、そんな岩鬼みたいなバッターが多いのではないかと。まあ岩鬼はストライクゾーンのボールを打てませんけどね。

(2011.08.05)

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コメント

Ultronみたいなe-mountレンズがあれば...と常々思ってます。
このレンズ、付属品のクローズアップレンズが39mm径だと
いう部分も気になるところです。ライカマウントのレンズフィルター径
に多いサイズなのですが、単体でその径のクローズアップフィルターは
見たことが無く。

ライカマウントも純正でなければ、ultron並の値段で安くて良いもの
沢山手に入りますよ

投稿: Didjeridoo | 2011.08.05 09:24

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