Vivitar Series1 28mm F1.9(1) 流浪のビビター
Vivitarといえば今では安価なデジカメを売っているメーカーですが、という書き出しを書いたところで一応検索してみたら二眼式の3Dビデオカメラなんて売っててちょっとビックリしましたが、低価格デジタルカメラブランド、という現状認識で合っているかと思います。
Vivitarのブランドはいろんな企業を点々とし(一時期パレットプラザのプラザクリエイトが持っていた)、今は米国のSakarが所有していますが、1970~1980年代には米ロサンゼルスを拠点として一眼レフ用レンズの開発を行なっていました。
eBayでの取引を見ていると非常に興味深いのですが、一眼レフ用レンズメーカーとしてのVivitarのブランドは特にアメリカでは一目置かれており、中でもSeries 1というシリーズのレンズ群は今でもなかなか良い値段で取引されています。というわけで今回はそのSeries 1の28mm F1.9です。
Vivitarは主にレンズの設計をし、レンズ製造メーカーが製造を担当する、という形式をとっていたため、Vivitarのレンズの大半はトキナーやキノ、コミネといった日本のメーカーが実際の製造を担当しています。自前の工場を持たないファブレス企業というやつですね。ちなみにこの28mm F1.9はトキナーが製造したものです。
このレンズの特長は、ファンタジック/パステルな色調と、四隅に現れる強烈な糸巻き収差です。Flickrでちょうどこの糸巻き収差がよくわかる写真が上がっていました。しかしAPS-Cセンサーを搭載するNEXシリーズは周辺を使用しないので、この糸巻き部分が綺麗にトリミングされた形になり、まさに美味しいところだけを使うことができます。
(2011.08.18)
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